育休から職場復帰するママさん、パートナーと復帰後の家事育児について役割分担しましたか?
もし出来ていない方や難航している方がいれば、是非この記事を最後まで読んでください。
役割分担の交渉、ワーママにとって、それはビジネスの交渉より重要である。
というのも、復職すると怒涛の日々が始まります。
復職前に十分にパートナーと話し合いができないと、復帰後、立て直す暇もなく生活が崩壊してしまいます。
パートナーを説得させるには、客観的な情報をもとに建設的な議論を行うことが大事です。
話し合いの前にしっかりと準備をしましょう。準備不足のまま、役割分担の話し合いを行うと、パートナーとタスクを感情的に押し付けあう不毛な議論につながります。
この記事では、過去BMWやプジョーなど名立たる有名海外企業と交渉し、「I was impressed!!(感動した‼)」と言わせた理系ワーママが本気で考えた30分で出来るWBSとガントチャートを用いた役割分担について説明します。
この記事を読むことで、家事育児の役割分担についてパートナーとの交渉を成功させ、快適に職場復帰することが出来るかもしれませんよ。
私は過去2回育休から職場復帰しました。
この方法でしっかりと役割分担したため、パートナーと特に喧嘩になることや不満になることなく、日々を過ごすことが出来ました!
話し合うためにはタスクを可視化して、なるべく客観的に議論をすることが重要です!
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従来の役割分担の欠点
家事・育児の役割分担として、有名なのが、作業の項目を洗い出し、可視化する方法です。
具体的に作業量を可視化することで、パートナーに家事の負担が大きいことを視覚的に伝えることが出来ます。
しかし、この方法にも欠点があります。
例えば、仕事の拘束時間が夫婦で異なる場合です。
仕事の拘束時間が同じであれば、家事の負担も半々で良いため、揉めにくいです。
しかし仕事の拘束時間が異なる場合は、結局、家事育児の分担割合をどうするかで、揉める可能性があります。
そこで、
育児家事の作業項目だけでなく、1日の時間の流れも可視化し、時間の概念で平等に分担する。
してはいかがでしょうか。
時間は誰にとっても平等に与えられた資源なので、分担しやすいです。
円滑な役割分担をするための準備(30分で出来る)
円滑な役割分担を行うためには、相手に可視化したデータを提示したうえで、話し合う必要があります。
家事・育児に必要な作業項目と一日の流れを可視化しましょう。
以下の流れで可視化することが可能です。
- 必要な作業項目を洗い出す(WBS)
- 実現可能なスケジュールを引き、担当を決める(ガントチャート)
難しそうに見えますが、簡単です!
以下に記載の「無料・会員登録不要のフリーツール」を使えば30分で作成できますよ!
最終イメージは以下のようなガントチャートを作ることです。
ガントチャートは無料で使えるものがいくつかあります。使用したことがある方は慣れているものを使用してください。
この記事ではみんなでガント.COMのガントチャートを使用しました。
エクセルがなくてOK、無料なのに会員登録不要で、しかも使いやすいのでおススメですよ。(上記の例は30分以内で出来ました!)
みんなでガント.COM
https://www.minna-de-gantt.com/
使い方はこちらの記事に書きました。
-
みんなでガント.comで家事育児の役割分担ガントチャートを作成する方法
このページでは、みんなでガント.comを用いて、家事育児の役割分担をガントチャートにする方法を説明します。 本来のプロジェクト管理とは違う使い方ですが、無料で会員登録も不要です。またエクセルがなくても ...
1.必要な作業項目を洗い出す(WBS)
まずはWBSを使い、必要な作業項目を洗い出します。下記図の赤枠の部分です。
WBSとはWork Breakdown Structure(作業分解構成図)の略で、プロジェクト管理でよく使われる手法です。
家事・育児の役割分担にも大いに活用できます。
WBSを用いるメリットは以下の通りです。
- 必要な作業の漏れや重複を防ぐことが出来る
- 作業の量を可視化できる
- ビジネスと同じ手法なので、普段プロジェクト管理をしているパートナーと意見交換がしやすい(かも)
WBSのやり方は簡単です。
- 大項目を洗い出す(図の例だと、仕事、家事、育児)
- 大項目の作業を分解し、中項目を洗いだす(図の例だと、家事:朝ご飯、昼ご飯、夕ご飯、部屋掃除など)
- 中項目の作業を分解し、小項目を洗いだす(図の例だと、朝ご飯:作る、片づける、など)
5分程度で完了するような作業はその他の項目に含めてしまいましょう。備考欄に書くのがおススメです。
名のない家事とか一時流行ったけど、あの粒度のスタンスで話すのはやめた方が良いと思います・・・(カーテン開けるとか)。
パートナーが仕事めっちゃあるねん!と言ってて、その項目に「パソコンの電源つける」とか記載してたら、もう話す気失くすよね・・・。うんざりしちゃうかも。
相手にちゃんと話を聞いてもらうためにも、適切な粒度!大事!!
2.実現可能なスケジュールを引き、担当を決める(ガントチャート)
次にWBSの項目をもとにガントチャートを作成し、1日の流れを可視化します。
下記図の青枠の部分です。縦の項目がWBSの項目一覧、横が時間軸になります。
ガントチャートの作成手順は以下の通りです。
- 縦軸にWBSで洗い出した項目を記載する
- 各小項目に対し、開始時間と終了時間(※)を設定する(日付は固定、適当な日にちでOK)
- 各小項目を主に実施する担当者を割り当てる
(※)本来、ガントチャートは数か月にわたるような長期プロジェクトへの使用が前提です。今回のような1日の管理用途には作られていません。そのため設定可能な時間分解能が30分単位です。15分で終了する作業は備考欄に記載し、ガントチャートは30分単位で入力しましょう。
「3」まで作成すると、一日の流れが可視化され、課題が見えてくると思います!!!
実現不可能な部分や作業項目が多すぎて、パートナーと協力してもパンクしそうな時間帯などはありませんか?
そのような場合は、平日は諦めて土日にまとめる。か、実施する時間帯を移動させる。などで修正してください。
そのうえで、パートナーにやってほしい項目を箇条書きにして、まとめましょう。
これで役割分担の話し合いに立つ準備が整いました!
ガントチャートを作成するメリット
上記の方法だと、時間も含めて可視化されるため、より具体的に課題が見えます。
例えば、「この時間帯はタスクが複数あり、1人ではどうしても回せない」や「実はこの時間帯はパートナーの負担が大きかった」など、時間ごとに客観的な負担状況が明確に。
そのため、パートナーとの状況把握や認識合わせが容易となります。
またどこを具体的に改善すればよいかといった解決策も明確となります。
パートナーと役割分担を話し合う時のコツ
上記で準備したガントチャートを見ながら、パートナーと話し合いを行いましょう。
話し合いは以下を心がけるとスムーズに交渉を進めることが出来ます。
- 初めに提示するガントチャートは1,2項目ほど、自分に有利な条件で
- 「やる or やらない」ではなく、選択肢「A or B」を与える
- 交渉の基本はお互いにWin-Winを目指すこと
- 担当でない項目も「副担当」であるという意識を持つ
- どうしても解決できない場合は、家事代行サービスに頼む
初めに提示するガントチャートは1,2項目ほど、自分に有利な条件で
少しずるいテクニックですが、資料を作成した側のメリットです。
本当は自分がしてもいいんだけど・・・という項目を1,2か所ほど、相手の役割にしておきましょう。
おそらく相手はその個所を不満に思い、変更を求めてくるでしょう。
それを譲歩し快諾することで、相手に貸しを作ったことになり、その後の交渉を進めやすくなります。
先ほどの項目は私が譲歩したから、こちらの項目はよろしくね。などと要求しやすくなりますよ。
ただし、あからさまな項目だと相手に気付かれるので、絶妙な項目を狙いましょう!
「やる or やらない」ではなく、選択肢「A or B」を与える
例えば、「朝の子どもの身支度をしてほしい」と依頼するのではなく、「子どもの身支度と、朝ご飯の準備、どっちがやりたい?」と聞きましょう。
イヤイヤ期の子どもとの接し方と同様で、選択肢を与え、自分が選ぶことにより、何倍も受け入れてもらいやすくなります。
こちらもとっさに提案できるように事前の準備が重要。
ガントチャートを見て、事前にどういった選択肢を提示できるか、シミュレーションしておきましょう。
交渉の基本はお互いにWin-Winを目指すこと
交渉時に大事なことは、お互いにWin-Winを目指すことです。
一方的な要求ばかりでは、交渉はうまくいきません。
自分の絶対に譲れない条件と相手の絶対に譲れない条件を明確にし、譲れる部分は互いに譲歩しながら、話し合いを行いましょう。
パートナーと自分で得意・不得意な家事や育児があるので、そういった観点で分担するのも良いかもしれません。
担当でない項目も「副担当」であるという意識を持つ
担当でない項目も、「副担当」であるという意識を持つことが大事です。
仕事をしていると、急な予定が入り、ガントチャート通りにいかないことが良くあります。
仕事だと「主担当」が出来なかった作業は「副担当」がフォローしますよね?
家事・育児も仕事と同じです。「主担当」が出来ない作業は「副担当」がフォローする必要があります。
後々、揉めないためにも、話し合いの中で全項目が主担当か副担当であると、お互いに意識付けをすることをお勧めします。
どうしても解決できない場合は、家事代行サービスに頼む
仕事がお互い忙しいと、どうしても解決できないことも、もちろんあります。
そんな時は、思い切って家事代行サービスを頼みましょう。
我が家も共働きなので、よくお願いしています。掃除とか自分でやるよりも完璧にリセットされます。
普段は適当な掃除で細かいところは見て見ぬふりをして、年に何回か家事代行サービスをお願いしてリセット。本当に便利です。
家事代行サービスは以下がコスパも良く大手なので安心ですよ。
おススメ家事代行サービス
(番外編)絶対やっちゃダメ!な役割分担の話し方
察してちゃん
「察してちゃん」とはパートナーに対し、「言葉にしなくても、自分の考えを察してほしい」と考える人のことです。こんなに忙しくしているのに、なんでパートナーは気付いてくれないの?と考え、やってほしいことがあってもパートナーに言わず、不満がたまり自爆します。
もし心当たりのある方は、今すぐやめましょう。パートナーは超能力者ではないので相手の考えていることは分かりません。要求や不満があるならば、しっかりと口で説明しましょう。
「察してちゃん」は相手への甘えです。
自分も周囲も疲れます。要求や要望はきちんと相手に分かるように伝えましょう。
主観的に意見を言う
ここでの主観的な意見とは、「自分ひとりの考えや感覚にもとづいた意見」のことです。
「私の方が家事や育児の負担が多い!!もっと家事をして!」と言っても、相手を説得することはできません。
相手も「俺の方が仕事の負担が多いから、家事や育児が少ないのは当たり前だ!」と思っているからです。
主観的な意見の言い合いは、不毛です。何の生産性もありません。時間の無駄です。
お互いの仲が悪くなるだけなのでやめましょう。
まとめ
この記事では、過去BMWやプジョーなど名立たる有名海外企業と交渉し、「I was impressed!!(感動した‼)」と言わせた理系ワーママが本気で考えた30分で出来るWBSとガントチャートを用いた役割分担について説明しました。
円滑な役割分担を行うためには、相手に可視化したデータを提示したうえで、話し合いましょう。
以下の流れで作業を可視化できます。
- 必要な作業項目を洗い出す(WBS)
- 実現可能なスケジュールを引き、担当を決める(ガントチャート)
またパートナーと話し合いを行うときは、以下の点を心がけましょう。
- 初めに提示するガントチャートは1,2項目ほど、自分に有利な条件で
- 「やる or やらない」ではなく、選択肢「A or B」を与える
- 交渉の基本はお互いにWin-Winを目指すこと
- 担当でない項目も「副担当」であるという意識を持つ
- どうしても解決できない場合は、家事代行サービスに頼む
1人でも多くの人が、パートナーと復帰後の役割分担を円滑に進め、快適に職場復帰することが出来ますように・・・。
最後までお読みいただき、有難うございました。
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